健康ってなんだろう うつになって気づいたこと

抑うつ状態になった経験から、気づいたことを共有させていただきたいと思います

生活リズムの作り方

皆さんは、日々の生活をどのように過ごしているでしょうか。分単位まで計画してコントロールする。その日の気分で好きなことをする。色々な形があると思います。

 

私は休む前、どのようにその日を過ごそうか、と考えていませんでした。というのも、朝出社する時間が決まっており、帰ってくる時間も夜遅くで、家に帰ってもご飯を食べて寝るだけ。土日もどちらか出勤ということが多かったものですから、計画も何もする必要がありませんでした。

 

これでは主導権がありませんよね。いま思うと、よくそんな生活を続けたなあと感心するのですが、今後はそういう事態に陥らないようにしたい、もうこりごりです。

 

そうした反省を踏まえて、生活リズムについて、私の考えと気づきを共有させていただきたいと思います。

 

まず、リズムとは何でしょうか。ある本を読んだところ、どんな物事にもリズムが存在するらしい。そして人は、そのリズムに同調する性質があるらしい。

 

例えば、街中を歩くと、ついつい早足になります。また、車の運転中、窓を開けると気持ちがいい。これも自分以外のリズムに合わせて、気づかないうちに行動が変わったり、時には新鮮で心地よく感じるらしい。

 

すみません、詳しいところは私も理解していません。ただ、リズムは存在するということは実感として納得しました。

 

生活の中でも、やることをぎゅうぎゅう詰めにしてテキパキ動く人もいれば、できるだけゆったりと余裕を持って過ごす人もいる。色々な人がいるように、色々なリズムがあり、それは自分で作ったり、ある程度、意識的にコントロールできるものだそうです。

 

おそらく、皆さんも、リズムをコントロールしているはずです。

 

朝の家事や支度はテキパキやる。難しい仕事に取り組む時間を確保して集中的に没頭する。テレビを見ながらゆっくり食事をする。スポーツをしたり観戦したりして緊張と興奮を感じる。お風呂に浸かって温まる。お布団に入って、目を閉じて静かにして眠る。

 

さて、このリズムが病気とどのように関連しているのか。私は、休む前はリズムが早すぎた、または、早い状態が長く続いたから病気になったと考えています。

 

休んだ当初、毎日寝ていたら体力が回復しました。あれほどしんどかったのに、とびっくりしました。このことから、ゆったり過ごすと体力が回復するといえると思います。

 

スポーツジムに通ったり読書をする。そうすると身体は疲れます。活動をすると何かを得る反面、身体は疲れます。

 

私は、それらのバランスが大事なのではないかと気づきました。

 

別の記事で、休む当初はおもいっきり休みましょうと書きました。まずはリズムを静かな、アップダウンの少ない生活にして、体力回復を待つのです。

 

そして、回復してきたら、アップの時間を少しずつ増やしましょう。私は復帰への焦りから、アップの時間を急激に増やしすぎました。だけど、このミスのおかげで、リズムの大切さを知ることができました。なので、皆さんも、自分がやりたいだけアップしても良いと思います。もしダウンしたら、またリズムを落として回復すれば良いのです。

 

そうして回復傾向に入っている今、とても効果があってよかったなあと感じていることがあります。

 

それは、一日のなかで何を大事にするのか、優先順位をつけることです。

 

優先順位というと仕事っぽく見えますね。でも、一日の中で、何を大事にし、何を後回しにするか。それは大切な感覚だと思います。

 

私は休む直前、睡眠がとれなくなっていました。夜になっても全く眠くなく、布団に入っても目はぱっちり。そして、まばたきをするように、一瞬で一時間が過ぎました。それを、例えば六時間睡眠なら六回繰り返して朝を迎えました。そのうち身体が疲れて、日中の仕事に支障をきたしました。

 

私にとって、一日の中で何を大事にするのか。それは睡眠でした。夜中に覚醒することなく、眠ること。それが目標でした。

 

皆さんも、それぞれ異なる症状をお持ちだと思います。まずはそのなかで一つピックアップして、改善する工夫を試みてはいかがでしょうか。

 

一日24時間のうち、費やす時間や回数が多いものに重点を置くという考え方も良いと思います。

 

私は睡眠が改善してきた頃、食事に注目しました。一日三回という回数の多さと、食事が美味しいとうれしいということ、そして何より、食べたものが身体を作るという事実を、健康に関する本を読んで再認識したからです。

 

睡眠や食事に関して、私の対処法をご紹介します。

 

睡眠では、夜にお風呂に浸かることを日課にしました。元々温泉が好きだし、体温が低くかったため、温まるといいことあるかも、と考えました。入浴剤を入れます。

 

布団に入って目を閉じると、色々な考えが巡っていることに気づきました。ぐるぐる考え出したら止まりません。そうすると眠れませんでした。

 

そのため、夜はノートに考えていることを書き出し、すっきりしたと納得してからお布団に入るようにしました。今ではそのノートは不要になるくらい、睡眠は改善しています。ノートの代わりに、日記帳と、やることを思いついたら手帳に書いて、毎夜、日記帳の各日付の欄の端に書き写し、数日分の予定を確認しています。そうすることで用事を忘れることもなく、安心して眠れます。

 

また、朝起きるとき、着替えたり、出かける準備をすることを面倒に感じていることに気づきました。そのため、前夜に、翌日着る服を布団のそばに用意して、鞄の中身も揃えておくようにしました。これによって、朝の支度に余裕が生まれました。

 

寝つきがいいときもあれば、悪いときもあります。理由はよくわかりませんでしたが、眠くなっていないのに布団に入っていたことに気づきました。そのため、眠くなるように、リラックスできるように心がけました。

 

お風呂に入った後はテレビやケータイを極力見ない。本を読まない。電気を橙色にする。ソファに座ってゆっくり過ごす。お風呂にあがってから布団に入るまで、できれば一時間、少なくとも三十分は体温を下げるために確保する。しかし、それではあまりにも暇のため、日記やメモの転記をその時間に行なっています。

 

食事では、自分で作ると意外と美味しいことに気づきました。レシピを見て、できそうな料理にチャレンジします。最初は材料費の高さを無視して、ご飯を作る楽しさを優先しました。

 

料理本のレシピを一周すると、次は安く、おいしく作ることを意識しました。といっても私の知っていることは限られています。妻の一緒に楽しく取り組んでいます。

 

また、玄米を食べるようにしました。おいしいものですね。風味が気に入りました。あと、動物性食品と砂糖は極力減らすように心がけていますが、なかなか実行できません。ほんとにおいしいです。美味しいと思っているうちは減らすと我慢になるし続かないと考えて(言い訳ですが)、朝と昼はそれらの量を減らして、夜は許可する。そんなことを今は試しています。

 

私の予想ですが、チョコレートは今後数年はやめられないと思います。昔から板チョコが大好きです。これほど好きなものがあることは喜ばしいことなんだと納得して(言い訳ですかね)、いまは食べてもOKということにしています。

 

上記のように、私の場合は、まずは睡眠から自分の生活を作っていき、食事を改善しています。そして、最近では読書や家事についても、それらのリズムと調和するように、影響を考慮して、取組みを増やしているところです。

 

振返ってみて効果的だったと思うポイントは、睡眠に絞ったこと。睡眠前後、つまり、就寝前と起きた後の行動や心理面に対処したこと。

 

今は24時間を丸々コントロールできてはいませんが、どうしようもない時間は3時間くらいです。他の時間は、自分のやりたいことにしっかり集中できています。

 

どうしようもない時間というのは、眠くなったり疲れたりする時間です。それは活動のし過ぎかもと考えて、いまは適度な休憩、頭や体への適度な負荷分散を試している一方、負荷をかけて成長する、ということもあるだろうし、そういう時間帯があっても良いのではないかとも考えています。

 

自分のやりたいことができる、というのはとても幸せなことですね。勉強をすればするほど、早く実践したくて仕事に戻りたくなりますし、いまこうして文章を書けることも楽しいです。

 

生活の主導権を握る、というとゴリゴリしていて私はちょっと遠慮したくなりますが、自分に合う生活を自分で作っていく、ということはとても大切なことだと思うのです。それは、自分の予測通りに動くことができるという自信と、病気を再発しないという安心感にもつながります。

 

自分で生活のリズムを作るためには、いま、という視点が大事です。いまの自分にあうかどうか。そして、今後の自分に合わせて変えていくものなのでしょう。

 

急がず、焦らず、一つずつ対処を積み重ねていけば、いつの間にか24時間に達して、それからは明日明後日と将来も見据えることができると思います。

 

自分の身体は自分のもの。いま、何か問題があるなら、それには理由があります。理由が分からずとも、それっぽいところから変えていきましょう。理屈は後からついてきます。この記事に書いたことは後から生まれた理屈です。それでいいと思います。その積み重ねが、今後の自分へのヒントになれば、この病気の経験を活かすことができます。

 

上記のように、自分の生活リズムを意識的に作ってみることをお勧めいたします。それは、そんなに難しいことでありません。ただ、時間がかかります。だからこそ、価値があると思うのです。手間がかかる分、愛着がわきます。それはモノでも人でも自分でも。この内容が皆さんのお役に立てましたら幸いです。