健康ってなんだろう うつになって気づいたこと

抑うつ状態になった経験から、気づいたことを共有させていただきたいと思います

医者との関係性

お医者さんとの相性。これは深遠な問題ですね。

 

緊急時には特に、そのドクターの力量によって、対応と結果の違いが表れるのでしょう。とはいえ、私は医療に関して何か言えるほど、知識と経験を持っていません。

 

この話題を取り上げた理由は、お医者さんと揉める患者がいるということです。誰が、とは知りませんが、そういう人がいるという話を複数人から最近聞いたのです。

 

そのことについて、私なりに考えたことをお話させていただきたいと思います。

 

いまの私は心療内科に通っています。最近、復職に向けたプログラムのため遠出をすることが多くなり、そのプログラムの提供先での病院でお世話になることにしました。そうした理由で主治医を変えたことになりますが、どちらの方に診ていただいても私を治すことはできると思います。といっても、そもそも私は治し方を知りませんし、そこはプロに頼るしか選択肢はありません。

 

この記事に書くことは、心療内科だから、ゆったり構えて治療に取り組むことができる、ある種の特別な状況だからこその話かもしれません。ですので、あくまで私にとっては、ということを書きますので、皆さんは気楽に読んでいただければと思います。

 

私は病気を治したい。本気で思っています。そして、医者は私の回復を手助けしてくれる人、と考えています。つまり、善の存在です。

 

診察では、自分の生活や日々の体調、感じ方を、恥ずかしい気持ちはあるのですが、正直に話しています。そして、処方された薬を言われた通りに飲みます。

 

診察中に気になったことは必ず質問します。といってもこちらは専門知識がありませんし、ある治療法や薬のほうがいいのでは、とは言えません。読書でちょっとかじった程度の知識を表に出さないように、あくまで教えてもらう立場として質問をします。

 

たとえば、症状の解説を受けたときは、そういう人って多いんですか、とか。回復の一般的傾向について自分の状況と異なると思ったときは、自分はこういう状態ですがそのうちそういう風になるんでしょうか、とか。薬については、身体にどれくらい残るかは気になるので訊きます。あと、眠気や身体の状態の変化についても、気になったことは、こういうことがあるんですけど、、、とそのまま話します。

 

自分の意見は無いときの方が多いですね。ただ、ポジティブかネガティブかどのように捉えているのかわかるように伝えることを心がけています。心療内科ですし、心理面は表に出します。ただ、良い悪いの判断は入れません。私にはわからないこと、と思っています。

 

私にはわからない、とは思っていますが、分からずに放置したくないとも思っています。そのため、診察で意識していることは、いま自分はどのような状態か、ということと、これからすることによってどのような効果と悪影響があるか、ということです。

 

自分はいま回復期のどの段階にいるのか。活動を強めたら体調が下がるんだけどそんなものなのか、回復傾向から外れていないか。

 

投薬によって、睡眠は崩れないか。もし薬を飲んで日中に眠気がある場合は、正直に話して相談します。薬が変わるときも、何か強さとかが違うんですか、と聞きます。

 

この2点を抑えれば、あとは分からなくてもいいと思っています。大事なことは、回復に向かっているということ。その方向性から逸れていないということです。

 

うつの場合は、生活リズムが影響している可能性が高い、と私は考えています。それはほかの病気でもそうかもしれませんが。。。

 

そのため、診察や投薬だけで治るとは考えていません。自分で体調を観察し、良くなるように生活習慣を試し、結果を見る。そして、診察のときには、素直に、今の状態と感情、そして、治療の解説と関連がありそうなら私の試行錯誤とこれからしようかなと思っていることについて話します。

 

それは相談しているような感覚です。相手は免許を持っている医者ですし、ましてや私は休職の身ですから医者の言うことは絶対でしょう。主は医者です。

 

しかし、私が主だとしたいのです。振り返ると、休みはじめた当初は気力もなく従になりますが、回復してきた今は、治った後の生活を考えると主に戻りたいです。

 

自分で自分の面倒を見たいという気持ちがあります。治すのは私自身だと思っています。医者の管轄に置かれているのは、緊急対応だからです。基本的には指示に従います。ただ、そのなかでも、自分の考えや不安、分からないことを解消したい。ほったらかしで、治ることをただひたすら願うのはなんだか嫌です。

 

だからこそ、医者との関係性において、バランスを取りたいのです。お医者さんのいうことを何でもきく、その通りにすることは相手がプロなのだから当然でしょう。でも、自分の体調のことは自分にしかわかりません。それをお医者さんに発信して見解をうかがう。そして自分も納得する。おそらく、お医者さんの方でも安心するでしょう。治そうとする意志がみえるので。私としても自分の体調については発信しますが、判断は発信しません。言うとしても意見です。でも、医者に決めてもらうのではなく、双方合意の上で進めたいものです。

 

私の考えは甘いのかもしれません。恵まれた環境にいるのかもしれません。ただ、お医者さんとの関係性について、ちょうど機会があったため考えてみました。そうすると、もっと積極的に、貴重な診察の時間を活かそうと前向きになりました。

 

自分の体調について、お互いの認識が異なると、治療法やその効果について納得がいかないことが起きるのかもしれませんね。自分への注意点として、心しておきます。