家に居ることが好きになってきました
あなたは休みの日に家に居ることが好きでしょうか?
私は休みの日には朝から外出していました。車で街に出かけて、買い物をしたり映画を観たり、美味しいものを食べたり。それはとても心地の良い経験でした。いまでもそう思います。
ただ、休みはじめた当初、身体が重くて、外出したいなんて思いませんでした。徐々に体力が回復して外に出ることが出来るようになり、映画館や喫茶店に通うようになりました。
毎日休んでいると時間があります。言葉はわるいですが、暇なのです。何をしようか困ります。ですので、映画館やビデオ屋さん、喫茶店など、思い立ったらすぐに向かいました。そして、入り浸るようにして毎日を過ごしたのです。
とはいえ、過ぎたるは及ばざるがごとし。疲れてしまいました。そうしたことを幾度か繰り返す度に、別の記事で書いた生活リズムを意識し始めたのです。
そうすると、日々の行動、何に時間を使っているのかについて意識するようになりました。そして、その行動はしたいことなのだろうか、納得したことなのだろうか、と考え出しました。
その結果、自分のしたいことの大半は、一人で家に居ながらできることであることに気がつきました。最初は半信半疑で色々なことを試していたのですが、今ではすっかり気持ちがよくなり、家に居ることが大好きになりました。
この記事では、この経験について私の考えを述べさせていただきたいと思います。
なぜ、喫茶店等に通うようになったのでしょうか。他にすることがなかったから。外の世界と関わりを持ちたかったから。そもそも喫茶店にいくことが新鮮だったから。
全て当てはまります。正解です。
でも、それをずっと続けることができなかった。疑問を持ってしまった。なぜでしょうか。好きなら、ずーっと続ければそれで満足だろうに。
それほどしたいことではなかったのでしょう。いまならわかります。喫茶店の雰囲気は好きです。映画館の迫力も好きです。映画のストーリーも色々あって好きです。
でもそれは何が何でも好き、というほどではないのだと私は気づきました。もちろん、それらのように、好きなことを発見できたことは、とても大きな収穫です。気分転換にぴったりなのです。でも、毎日熱中できるほどのものじゃなかった。
じゃあ、自分は何がしたいのだろうか。考えてもよくわかりませんでした。それなら、気づいたことを何でもやってみようと思いました。
それが、家事なのです。今では掃除や洗濯、片づけ、家庭菜園が好きです。そして、自分の家をかけがえのないもの、家族にとって大切なものなのだと感じています。
そして、こうして文章を書いている時間も楽しいです。書くことが好きなのかもしれません。本を読んだり、考え事をすることが好きなのかしれません。このブログのように披露できること、私の場合は病気の経験があり治る兆しがあって、それは同じ悩みを持っている方にとって助けになるかもしれないこと。それがとてもうれしいのです。
そのように思い至ると、私の好きなこととはいったい何なのでしょうか。
まずは家族でしょう。家族にとって家は大事なところです。日々の生活もとても大切です。それらを丁寧に、大切に扱いたい。それができれば十分です。
家や家庭は、毎日帰りたくなるところであればそれでいいと思うようになりました。
考え事をすることも私にとっては大切なことです。その対象は、自分のこと、家族のこと、世の中のこと、この病気のこと。それはその時々です。考えることの何が楽しいのか、実は私にもはっきりとはわかっていないのですが、どうしても、大切にしなくてはならないように感じるのです。そして幸運なことに、大切にすることができます。
考えた結果を披露することができる。そういう場がこのブログです。ささやかですが、今の私には十分です。そして、その考えがどなたかの役に立つのなら、それはとても嬉しいことなのです。書いてみて良かったと思うのです。
家族を大事にすること、考え事を大切にすること。それらが自分にとって重要なことだと気づいてから、家に居る時間がとてもいとおしく、ありがたいものになりました。これは、休む前には思いもよらなかった、とてもうれしい変化です。
休む前は、やることをぎゅうぎゅうに詰め込んでいました。何かに追い立てられるように、と言えば大げさですが、切迫感というか焦りがあったのかもしれません。いま思えば、どうしてそうだったのか、不思議なくらいです。
私は上記のような過程を経ました。そして今では気持ちよく暮らしています。この経験のお話が、皆さんの役に立ちましたら幸いです。