健康ってなんだろう うつになって気づいたこと

抑うつ状態になった経験から、気づいたことを共有させていただきたいと思います

部屋の片づけをしてから、買い物の傾向が変わったこと

あなたは部屋の片づけをどれくらいの頻度でしているでしょうか?

 

私はいまでは、ほぼ毎日です。といっても、散らかった状態からキレイにする、というよりは、キレイな状態が崩れそうなところを見つけたらさっさと対処してしまう、という感覚に近いです。

 

そんな私は、休む前は、散らかった部屋を片付けないといけない、とすら思わず、最低限、ゴミを捨てて部屋が臭くならないようにする程度でした。

 

いまでは、日中、部屋の隅々まで見て片付けています。といっても、眼光鋭く、何かにつけてとっちめてやろうとしているのではなく、何かできることはないかな、とキョロキョロと部屋を見渡し、やっぱりキレイだ、することはないなと思えば気持ちがよく、おっ、これはよくないぞ、なんとかせねばと散らかった場所を見つけたら、嬉々として片づける。休む前の自分が今の私を見れば、どうしちゃったんだと怪しむくらい、習性が変わりました。

 

この記事では、片づけを始めようとしたきっかけ、そして片づけを通して私が実感した効果についてお話させていただきたいと思います。

 

療養当初、私は毎日お昼頃まで寝ていました。今思えば、起き上がろうと思えば、起きることができたのかもしれません。ただ、どうしても、身体が重い、実際目を閉じれば眠ることができたので、そのまま寝ていました。

 

その睡眠が回復につながったのでしょうか、なんとなく、何かしたくなりました。が、身体が重いので寝転がったままです。で、寝転がったまま、何かすることないかな、と考えました。

 

考えても頭がすぐに痛くなるので、考え続けることはできません。考えることをやめた私にできることは、いま目に映っているものをみることだけでした。つまり、ある日、部屋をぐるっと見渡すときがあったのです。

 

散らかってるなあ。そう思い、また、部屋の隅を見るとホコリが溜まり始めています。

 

乗り気はしなかったのですが、と言ってもほかにすることもなく、それなら片づけをしてみようかと思いました。が、今すぐにではなく、数日後だったと思います。

 

どうしようかな、と何かモヤモヤしたものを胸にいだきながらしばらく過ごしました。そして、ある日、ええい、もうやっちゃえ、と一歩踏み出し、片づけを始めました。

 

まず最初は、要らないものの整理。主に本や書類ですね。要るものと要らない物に分けて袋詰め。最初は要らないものをクローゼットやベッド下に片付けようとしたのですが、収まりきらなかったため要らないものを捨てることにしました。

 

そうすると、意外や意外、気持ちがすっきりしました。これには驚きました。

 

上記で要らないもの、と言いましたが、当時の私の感覚では、持っているものはすべて必要なもの。ですので、仕分けをする際は、今すぐまたは近日中に使うものを必要なものとし、いつか機会があればというものを不要なものとしました。例えばすぐには読まなかったり読む気が起きていない本は不要なものとして分類しました。

 

つまり、近々必要なもの、と、まぁそのうち必要になるだろうもの、で分けたのです。で、必要ないと言ってもそのうち必要になるだろうと私は思っているため、収納に入れようとしたのです。しかし、収まりきらなかった。引っ越すわけにもいきませんから泣く泣く処分することにしたのです。とりあえず、なくても我慢できるものから捨てました。すると、肩の重荷を下ろしたような、とても清々しい心持ちになったのです。

 

その効用は、片づけを始めた当初から目論んでたわけでありませんでした。本当は捨てたくないけど嫌々捨てたら、意外と気持ちがよかったのです。

 

ふと、断捨離という言葉を思い浮かべました。こういうことなのかな、と思い、今の自分なら共感できるかも、と片付けやミニマリストの本を読みました。

 

それからというもの、片づけにはまりました。できるだけ本は処分し、家具も廃棄しました。服も、もう着ないだろうというものや特別着たいわけじゃないものは、もったいないことをしましたがすべて処分しました。

 

スペースが生まれると、何かものを入れたくなります。という元々の私の気質に挑戦するように、空いたスペースも捨てていきました。タンスが一段空くと、そこに財布やベルトなど毎日使うものを百均ケースに分けて入れます。別の一段が空くと色々なファイルを納めます。その分、机の上や棚の上、本棚が空きます。家具なら捨てて、家具のあったスペースには何も置かず、日々掃除してキレイに保つのです。

 

空いたスペースを捨てる、という表現は具体的にイメージしづらいかもしれません。しかし、私にとってはそういう感覚なので、その表現が正しいと思います。

 

なんというか、新たに生まれたスペースに他の何かを入れてみて、それによって生まれた不要な家具を捨て、その分、普段目に留まるスペースがすっきりとし、その心地よさを維持する。家の外から物をどんどんもってきて、せっかく生み出した空きスペースを埋めるのではなくて、今あるものを上手く収めてスペースを集約し、部屋全体をすっきりした状態にする。こういう感覚を伝えたかったです。

 

さて、そうして要るもの、要らないものはどれだろうと繰り返し判断をしていくと、自分のなかである種の軸ができてきます。これは大事だな、とか、これぐらいは無くてもなんとかするよ、というようなもの。そしてそれは買い物にも影響が及んだのです。

 

元々の私は衝動買いが多かったです。いま振返ってみればそう思うだけで、当時の私は衝動買い傾向が自分にあるとは認識していませんでした。買うといっても金額が安いから生活への影響が小さかったのだと思います。

 

たとえば、本屋のなかを歩き回ると、本を二冊くらい買う。これも、毎回ではないですが、目的というか目標というのか、ゴールがあいまいな、意志の薄い買い物をしていたのだと今は思います。ほかにも、クレープが食べたくなる、暑いしアイス食べたいとか。何が何でもダメだとは思っていません。時と場合によると思います。

 

ただ、そういう小さなことから、意志の薄い判断、あいまいな決断というものが私の中に入り込んでいることに気づきました。それが良いとか悪いとかではなく、それぐらいの楽しみは自由にしたい、お金も払えるんだから、という気持ちもわかります。

 

なんといえばいいのか、、、違和感が持ち始めた、というのが私の率直な気持ちです。

 

昔は自販機を見つけたらジュースを買っていました。何かいいのあるかなあって商品棚の端から端まで見回してみて。そして、これ!というものを買っていました。飲んでみると、ちょっと量が多いなというのもしばしば。

 

いまでは自販機を見かけても何も思いません。飲み物が必要かどうか、自分でわかるからです。今のうち飲まないと!とも思いません。昔はアイスでよくそういう気持ちになっていました。今では、陳列を見て新しい商品を見かけても、へぇーっていうくらい。元来、私は新しいもの好きですし、またいつか飲み物がほしいときは、その新しい商品を探して買うことがあると思います。ただ、なかったらなかったで別にいいかなと思うことが増えたのです。

 

そういう変化について振返り、私なりに考えてみました。

 

まず片付けについて。大事なことは、片づけが絶対的に善ではないということ。休む前の私にとって片づけはとても面倒なことでした。でも、片づけをしたくなってからは、善になりました。その時々の違いはモチベーションでした。ただ、自分が無理くり、なんとか心の中から引き出したのではありません。

 

それは自然と訪れるのだと思います。とはいえ、ボーっとしていてもいたずらに時間が過ぎてしまうでしょう。大事なのは、私の場合は、変化がほしいと願ったことでした。その自分の気持ちに気づいて、何かないかなと探し始めたことが、片付けに関する新たな発見につながったのだと思います。

 

一度始めたことを継続するためには、自分にとって良い事、が必要です。私の場合はすっきりしたという実感です。それがモチベーションを持続させ、また、本を読んだりして、もっとよくしたいという思いを加速させることになりました。

 

そして、今、さらに継続することが課題です。最近はホッと一息をつくような、したい気持ちと面倒な気持ちが入り混じっています。それに対して、ゴールを見据えることが必要なのではないかと考え始めたところです。その辺はもう少し試してみて、もし、うまく対処できるようになったら改めて共有させていただければと思います。

 

片付けは気持ちがいい。それは、いつか使うと思って買ったのに使わないで放置している、そういう罪悪感から離れることができるからだと思います。少なくとも私の場合はそう感じました。そして、そのことについて反省します。次からは、本当に欲しいもの、必要なものを選ぼうと。

 

その判断基準はいまだ定かではありません。年齢や状況など、時と場合によって変わりうるのかもしれません。とすれば、その時その時の自分が納得できればそれでいいのだとも思うのです。

 

最近の私の課題は、お菓子とコーヒーを控えることです。ただ、おいしいんですよね。気持ちも落ち着くし。とついつい言い訳して食べて飲んでしちゃいます。でも、今はそれでいいのかもしれません。その気持ちを無理に押さえつける必要はないのだと思っています。もしかしたらお菓子に頼る、他の要因があるのかもしれませんし。生活リズム全体から見直して、自然と実践できる、ちょっと律する気持ちくらいで我慢できる、そういう状態にしていきたいと考えています。

 

最近効果があったことは、朝の支度や朝食の時間を長く取り、ゆっくり過ごすと、お菓子を食べたくなる衝動は和らぎます。その分、早起きしないといけないので、寝る時間やその少し前からリラックスできるように、いろいろ試しているところです。

 

皆さんも、気持ちが乗ったことは、遠慮なく試してみてください。また、気持ちが乗らない時は遠慮なく先延ばしにしちゃいましょう。そのうち、いてもたってもいられないときが訪れるのではないでしょうか。私の場合はそうでした。

 

焦らず、待ちましょう。本記事が皆さんの良いきっかけになりましたら幸いです。